フォーサイト宅建講座の全額返金保証制度をおすすめしない3つの理由
フォーサイト宅建講座の「全額返金保証制度」が気になります。試験に落ちたときにお金が返ってくるから安心って聞いたけど、実際のところどうなの?
こんな悩みに答える記事です。
宅建の通信講座大手「フォーサイト」には、一定の条件を満たせば、試験に不合格だった場合に受講料が返ってくる「全額返金保証」という制度があります。しかし、結論からいうとあまりおすすめできません。
この記事では、受験生のころにフォーサイトを含むさまざまな通信講座を比較した経験をもつ私が、フォーサイトの全額返金保証がおすすめできない3つの理由をお話しします。また他に検討すべき通信講座も紹介していきます。
最後まで読めば、あなたにあう通信講座がよく分かり、今日から勉強を始められるようになりますよ。ぜひ最後までおつき合いください。
フォーサイトの全額返金保証制度とは
フォーサイトには、一定の条件を満たせば、試験に不合格だった場合に受講料が全額戻ってくる「全額返金保証」という制度が用意されています。
返金にはいくつかの条件があり、まとめると以下です。
・バリューセット3を申し込んでいること
・確認テストで100点を取ること
・模試で受験者の上位34%に入ること
・必要書類を提出すること
・試験後に教材を返送すること
ポイントは2と3です。ここだけもう少しくわしく解説します。
2:確認テストで100点を取ること
全額返金を受けるには、eラーニング上で行われる確認テスト(小テストのようなもの)で、すべて100点を取らなければいけません。基礎知識が定着していないといけないということです。
ただし何度でもやり直せますので、繰り返し解けばこの条件はクリアできるでしょう。
3:模試(学力テスト)で受験者の上位34%に入ること
本番前に模試を受け、受講生の中で上位34%以内に入らないといけません。模試は1回しか受けられないので、ここで失敗するとお金は1円も返ってきません。
以上が「全額返金保証」の概要です。くわしくはフォーサイトのYouTubeチャンネルで解説動画が上がっているので、こちらも参考にしてください。
全額返金保証をおすすめできない理由
個人的には、全額返金保証はおすすめしません。その理由は以下3つです。
・適用条件が厳しい
・受講料が高い
・返金されても落ちたら意味が無い
それぞれの内容をくわしく解説していきます。
1:適用条件が厳しい
1つ目の理由は、全額返金が適用される条件が厳しいからです。前章でお話しした適用条件を再掲します。
・バリューセット3を申し込んでいること
・確認テストで100点を取ること
・模試で受験者の上位34%に入ること
・必要書類を提出すること
・試験後に教材を返送すること
特に2と3が厳しい。確認テストで全部100点が取れるまでには相当勉強しないといけないし、模試では受験生の上位34%に入らないといけません。学校のように40人のクラスに例えると、上から14人以内です。
2や3をきちんとクリアできる受験生なら、そもそも本番で落ちる可能性は低いと思いませんか?
本番で落ちる可能性が低いなら、不合格時の保証って不要じゃない・・・?と感じるのは、私だけではないはずです。
2:受講料が高い
2つ目の理由は受講料の高さ。全額返金保証が適用される「バリューセット3」は、約8万円ほどのお値段です。
正直、通信講座の中ではかなり高い。たとえば通信講座大手のスタディングの宅建士講座は19,800円(2023年6月時点)。フォーサイトが4倍も高いのです。
「予備校より安い」のが通信講座を選ぶ大きな理由ですから、8万円はちょっと高すぎると感じてしまいます。
3:返金されても、落ちたら意味が無い
よく考えてほしいのですが、あなたは落ちたときにお金が返ってくる安心感がほしくて通信講座で勉強しているのですか?
そんな人、いませんよね。もちろん合格するために勉強しているはずです。
それなら、落ちたときにお金が返ってくる仕組み自体が不要だとは思いませんか?8万円が返ってこようが、宅建に受からなければ全く意味がありません。
しかも教材は全部返却しないと返金されませんから、勉強を続けようと思ったらまた別の予備校や通信講座に課金しないといけないのです。これでは何をやっているのか分かりませんね。
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以上が、私がフォーサイトの全額返金保証をおすすめしない理由です。
実際、私も受験生のころ、いろいろな通信講座を比較検討しましたが、上記の理由から「全額返金保証はナシだな…」という結論に至りましたし、それで間違っていなかったと思っています。
では、どこで勉強すればいいの?という疑問がわきますね。次章でお話ししていきます。
全額返金保証を検討していた人におすすめの通信講座3つ
全額返金保証はおすすめできません。ということで、以下3つの通信講座から比較検討しましょう。
1:スタディング
まずおすすめするのはスタディング。理由は品質が高いのに値段が安いからです。スマホでYouTubeを見る感覚でダラダラ勉強できるので、勉強は嫌いだけどYouTubeを見るのが大好きなあなたにおすすめです。
合格までの道のりは以下記事で紹介しているので、こちらもあわせてご覧ください。
2:アガルート
次におすすめするのはアガルート 。アガルートには、合格すると全額返金されるコースがあります。
どう考えても、落ちたときに全額返金されるより、受かって全額返金されるほうが良いですよね。2021年現在、実質無料で勉強できる通信講座はアガルートだけです。究極に費用を押さえて受かりたい人は、アガルートで勉強しましょう。
3:フォーサイト(バリューセット2)
最後におすすめするのはフォーサイトです。「は?」と思った人もいるかもですが、ぼくはあくまで「全額返金保証」という制度をおすすめしないだけで、フォーサイト自体は優良な通信講座だと評価しています。
とくに教材のデザインや講義の分かりやすさは通信講座の中でもナンバーワンかと。この記事を読んでいる人には「フォーサイトなら信じられそう」と思っている人が多いでしょう。
フォーサイトを信じているなら、返金保証なんてつけずに通常のコースを受講しましょう。
直前の答練対策までそろったバリューセット2がおすすめです。受講料の20%がハローワークから支給される「教育訓練給付」の対象にもなっている講座なのでお得ですよ。
例外:全額返金保証がおすすめできる人
例外的に、全額返金保証がおすすめできる人もいます。それは、勤務先から補助がでる人です。
会社によっては、社員が資格試験に合格したら、教材費や受験料を補助する制度があります。勤務先にこのような制度がある人は、全額返金保証コースを申しこんでも良いでしょう。
というのも、上記のような制度が会社にあれば、
落ちる→全額返金
受かる→全額会社の補助が出る
という感じで、落ちても受かっても自分はお金を払わなくていいからです。
ただし、「失敗してもお金が戻ってくるから、がんばらなくていいや」という気持ちになってしまう可能性も高いので、よく検討して決めましょう。
まとめ
記事のポイントを整理します。
- フォーサイトの全額返金保証はおすすめしない。理由は「適用条件が厳しい」「受講料が高い」「お金が返ってきても、落ちたら意味がない」の3つ
- YouTubeを見るのが好きな人ならスタディングで勉強しよう
- 0円で合格したいならアガルートで勉強しよう
- フォーサイトが信頼できそうと感じるなら、返金保証をつけずにバリューセット2で勉強しよう
- 勤務先に教材費の補助制度があるなら、全額返金保証(バリューセット3)で勉強するのもあり
疑問が晴れたら、あとは行動あるのみです。通信講座は会社ごとにテキストや講義の雰囲気が違うので、まずは無料体験講座を受けて見比べてみましょう。
今回は以上です。