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社労士と宅建士の難易度比較【迷うなら宅建を目指すべし】

かげつ
勉強中の人
勉強中の人

社労士と宅建の難易度ってどれくらい違うの?合格率や勉強時間の差を知って、どっちを目指すかを考えたいな。

こんな悩みを解決できる記事を書きました!

ご紹介する「社労士と宅建の違い」を読めば、両資格の難易度や、取った後の就職・年収などの違いがよくわかりますよ。

実際に宅建に合格していて、また仕事で社労士と関わる機会も多く実態を知る私がていねいに解説しますね。

本記事では、前半で「社労士と宅建の違い」、後半で「ダブルライセンスの意味」「宅建に合格する勉強のコツ」を紹介するのでぜひ読んでください!

どっちか迷うなら宅建を取るべし

両資格をくらべる前に1つ。どっちの資格を取るか迷っている人は、宅建を目指すのがおすすめです。理由は以下。

・宅建の方が難易度が低い
・宅建の方が就職に強い
・社労士は独立しないと効力が低い

正直、資格としてのコスパは、宅建の方が優れています。

ただし「自分は人事・労務のプロを目指すんだ!」という意思がある人なら、当然、社労士を目指すべきです。

次章では、社労士と宅建の違いをくわしく解説していきます。

社労士と宅建の比較【難易度・年収など】

社労士と宅建をさまざまな角度から比較します。結論を示すと、以下のような感じです。

比較観点社労士宅建
1受験資格条件あり誰でも
2試験内容1段階
15科目
暗記メイン
1段階
4分野
暗記メイン
3難易度合格率:6~7%
偏差値:65
合格率:15~17%
偏差値:57
4勉強時間約1,000時間約300時間
5仕事内容手続き代行
帳簿書類作成
人事・労務コンサル
不動産の賃貸・
売買の仲介 等
6費用予備校:25万~
通信:6万~
予備校:15万~
通信:2万~
7転職やや有利有利
8平均年収約530万約500万

社労士のほうがだいぶ難しいんですが、そのわりに転職や収入面が宅建より大きく優れているわけではありません。

それぞれのポイントごとに、くわしく比較します。

比較①:受験資格

比較観点社労士宅建
1受験資格条件あり誰でも

社労士には受験資格に条件がありまして、以下3つのどれかにあてはまると受験できます。

  • 学歴(大卒・短大卒・高専卒)
  • 実務経験(公務員などに3年以上従事)
  • 国家試験合格者(公認会計士、中小企業診断士など)

一方、宅建は学歴・経験に関係なく誰でも受験できます。実際、中卒や高卒でも宅建に受かる人はたくさんいます。

比較②:試験内容

比較観点社労士宅建
2試験内容1段階
15科目
暗記メイン
1段階
4分野
暗記メイン

試験は社労士のほうがボリューミーです。

暗記メインという特徴は似ていますが、科目の多さ・暗記量の多さ・内容の複雑さ、どれをとっても社労士の方が格上です。

両方とった人の体感では「社労士の方が5~10倍くらいキツイ」という声が多いようです。

試験の概要

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社会保険労務士試験オフィシャルサイト

宅建の試験内容とは?(ユーキャン)

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比較③:難易度(合格率・偏差値)

比較観点社労士宅建
3難易度合格率:6~7%
偏差値:65(難関)
合格率:15~17%
偏差値:57(普通)

(偏差値の出所:資格の取り方

合格率、偏差値ともに社労士が難しいことを示す結果となっています。

宅建も合格率が低い資格として知られていますが、社労士はさらにその半分程度。予備校や通信講座を使っても攻略するのは至難のわざです。

ただし、宅建は良質な通信講座で勉強すれば高確率で合格できます。圧倒的な人気をほこるフォーサイトでは、2020年度に65.9%の受講生が合格しています。全国平均の約4倍ですね。結果を出したいならフォーサイト一択です。

比較④:勉強時間

比較観点社労士宅建
4勉強時間約1,000時間約300時間

合格に必要な勉強時間は社労士の方が多いです。社労士は約1,000時間の勉強が必要となります。働きながら取れるギリギリのラインではないかと。

一方の宅建は300~400時間で合格する人が多いです。ただ、勉強が久しぶりの人だと1,000時間くらいかかることも。

比較⑤:仕事内容

比較観点社労士宅建
5仕事内容手続き代行
帳簿書類作成
人事・労務コンサル
不動産の賃貸・
売買の仲介 等

仕事の内容は大きく違います。社労士が人事・労務のスペシャリストであるのに対し、宅建は不動産の賃貸・売買にかかる仕事をする資格ですね。

ちなみに、どちらの資格にも独占業務(その資格を持ってないとできない業務)があることもおさえておきましょう。

社労士の独占業務

・健康保険、雇用保険、厚生年金などの手続き代行(1号業務)
・就業規則、労働者名簿、賃金台帳などの帳簿書類作成(2号業務)

宅建士の独占業務

・重要事項の説明
・重要事項説明書(35条書面)への記名・押印
・契約書(37条書面)への記名・押印

比較⑥:受験にかかる費用

比較観点社労士宅建
6費用予備校:25万~
通信講座:6万~
予備校:15万~
通信講座:2万~

※価格は目安

受験勉強にかかる費用は社労士のほうが高いです。仮に予備校に通学して2年がかりで取ると、50万以上はかかりますね。

一方、宅建なら格安の通信講座があります。中小企業診断士の講座で有名なスタディングなら19,800円で受講できます。分割払いなら毎月2,000円ほどで、格安スマホばりの安さです。

ちなみに、どちらの資格も市販テキストのみを使った独学はおすすめしません。費用は安いけど効率が悪すぎます。

比較⑦:転職

比較観点社労士宅建
7転職やや有利有利

転職市場では宅建の方が強いです。なぜなら、不動産会社(宅建業者)は、法律により一定数の宅建士を設置しないといけないから。

一方、社労士はどちらかと言えば独立するための資格です。民間企業で「社労士資格が必須」という求人はほぼありません。

転職や収入アップのために資格を取るなら宅建がおすすめです。

比較⑧:平均年収

比較観点社労士宅建
8平均年収約530万約500万

参考までに平均年収を紹介します。どちらもほとんど変わりませんね。ただ、そこまで平均年収にこだわる意味はありません。

なぜなら、あくまで「平均」だから。大事なのはあなたがどれだけ稼げるかですよね。

なお、年収がつきぬけやすいのは社労士です。独立してうまくクライアントがつけば、年収数千万円に到達することも可能。実際、それくらい稼いでいる社労士もいっぱいいます。

一方、宅建士で年収数千万円はかなりハードルが高いですね。不動産売買の仲介会社として独立し、大型の取引をもらえる人間力・コネなどが無いと無理です。

◆◆

以上、社労士と宅建の違いを細かく解説しました。

まとめると、宅建の方が簡単、かつ転職市場では強いことが分かりましたね。「とりあえず何か資格を取ろう」という人は宅建を目指しましょう。

社労士は人事・労務のスペシャリストの資格。人や組織に関する仕事がしたい、将来的には独立したいという強い意志が無いと目指せない資格かと。

読者の中には、社労士と宅建を両方取りたい(ダブルライセンス)っていう意欲の高い人もいるかもしれません。ただ、正直に言うとダブルライセンスはおすすめしません。その理由を次章で解説します。

社労士と宅建のダブルライセンスはおすすめしない

社労士と宅建のダブルライセンスはおすすめしません。理由は以下3つ。

・資格を取る目的が全然違うから
・業務上のシナジーが薄いから
・試験範囲が被っていないから

理由①:資格を取る目的が全然違うから

ここまで説明してきたとおり、2つの資格は取る目的が全然違うんですよね。

宅建:不動産会社への転職に使う資格

社労士:人事・労務の専門家として独立する資格

不動産会社で人事・労務の専門家になりたい!って人ならダブルで取る意味がありそうですが、そんなピンポイントなキャリアを目指す人ってほとんどいないかと笑

理由②:業務上のシナジーが薄いから

社労士と宅建は業務上のつながりがありません。たしかに両方の資格を持って独立すれば、同じクライアントに人事・労務コンサルと不動産取引の両方を行うことはできます。

でも、不動産の取引って不動産に特化した業者に任せるのが普通ですよね。仕事を発注する側になって考えてみましょう。

・いろいろ仕事しているうちの1つで不動産取引もやってる会社
・不動産取引に特化し、実績・ノウハウが豊富な会社

もちろん後者に依頼しますよね。デパートのウナギじゃなくて、ウナギ屋さんのウナギを食べたいですよね。

ムダに両方取っても消耗するだけなので、自分がコレ!と決めた資格だけ取りましょう。

理由③:試験範囲が被っていないから

社労士と宅建は試験範囲が重複していません。宅建に受かったから、その知識でついでに社労士を・・・みたいな勉強ができないってこと。逆も同じです。

宅建と試験内容がかぶる資格と言えば、不動産鑑定士が有名ですね。まだこちらを目指す方が良いでしょう。超難関資格ですが…。

まとめ:自分がやりたいことを基準に決めよう。迷うなら宅建

本記事の内容をまとめます。

・宅建の方が簡単、かつ転職市場で強い。迷うなら宅建を選ぶ
・人事・労務のスペシャリストになるなら社労士を選ぶ
・ダブルライセンスはおすすめしない
・資格の難易度も大切だが、自分がどう行きたいかを基準に考えるべき

考えたら、あとは行動あるのみですね。宅建を目指すなら以下の記事もぜひ参考にしてください。

【独学】宅建に150時間で合格した勉強法を完全公開します【初学者必見】

今回は以上です。

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